マリンランプ歳時記2026処暑節気初候~綿柎開(わたのはなしべひ…
秋を待ち焦がれる心に まだ夏の光が残っている 夕暮れの海は 夏の名残を波に溶かし 静かに季節を渡してゆく 散りゆく花びらのように 出逢いも時も変わってゆくけれど 共に笑った日々も 流した涙も 今と…
秋を待ち焦がれる心に まだ夏の光が残っている 夕暮れの海は 夏の名残を波に溶かし 静かに季節を渡してゆく 散りゆく花びらのように 出逢いも時も変わってゆくけれど 共に笑った日々も 流した涙も 今と…
霧の中 標(しるべ)がわりに 灯をともす 見えない明日も 誰かの心も どうか照らせますように 雨のあと 深い霧に包まれる 夏の終わり 見失いそうなものほど そっと胸に抱いて 今日を歩い…
乾いた町に 入道雲がゆっくりと育つ。 激しい雨は 昨日の埃も、 胸の奥の迷いも、 何も言わず洗ってゆく。 濡れながら 笑いあえたあの道を、 もう一度だけ歩いてみたい。 大雨がときどき降る…
音もなく流れる汗が 土にしみていく。 弱音をひとつ飲み込んで 今日という夏を歩く。 朝焼けに照らされた はだしの足跡。 白い波は消してしまっても あの日ふれたぬくもりだけは 今も胸に残っている。…
花はもう終わったのに、 木は何も言わず 次の季節のために実を結んでいる。 私たちもきっと、 あの夜に咲ききってしまった。 骨まで溶けるような口づけも、 夜空を焦がした花火も、 スコールみた…
昨日までいた場所は、帰るための巣ではなく 明日へ飛び立つ風を教えてくれた場所だった。 鷹の雛は、ひと月ほどで空を覚え、風を読み、巣立っていく。 人はそんなに速くはなれない。 立ち止まり、迷い…
泥の中から咲く蓮は、 泥に染まることなく、美しい花を開く。 人も同じなのかもしれない。 傷ついたことも、 遠回りしたことも、 うまく生きられなかった日も、 全部あったから今の自分がいる。 …
不器用だと自覚しているなら 知恵を借りてでも前へ進めばいい。 少しだけ嘘を縫い合わせながら、 今日を生き延びる日もある。 やがて届く。 そう信じて歩いてきた。 梅雨の終わりを知らせる南風が、 湿…
一番長い昼が終わる日から 光は減り始める 満ちることと 欠けることは 隣り合わせだ 夏枯草は まだ薄紫の花を咲かせながら 「枯る」の名を与えられる 私もまた まだ諦めていないのに 遅いとか …
幸せに見えるあの人も きっと若い日の弱さを 悔やむことがあるだろう 「あの時もう少し勇気があったなら」と だから思い出そう 胸の片隅にしまったままの勇気を ため息で曇った窓を拭け、 そこ…