マリンランプ歳時記2026啓蟄節気次初候~桃始笑(ももはじめてさ…
蕾がほころぶ その柔らかな予感のように 君のあどけない笑顔を 守りたい 激しさは 時にもろさを連れてくるから 僕はただ 雪のように静かに君を包もう 過去の哀しい唄を 塗りつぶすように …
蕾がほころぶ その柔らかな予感のように 君のあどけない笑顔を 守りたい 激しさは 時にもろさを連れてくるから 僕はただ 雪のように静かに君を包もう 過去の哀しい唄を 塗りつぶすように …
逃げ場の見つからない 僕のこの苦しみを どんなふうに歌えば 僕の想いは 君に届くのだろう 愛を綴る言葉が足りないから 僕は君に届く手紙の中の 一文字の欠片になって その心に溶け込んでしま…
カレンダーをめくれば 春の文字 けれど夜風は まだ鋭い刃(やいば)のままで 「大丈夫よ」と 君がつくった微笑みは 白く凍えて 夜の闇にほどけていく なぜ なぜ 君はひとりで耐えようとする…
渡せなかったセーターの 一目一目を 指先で解(ほど)いていく それは あなたと過ごした時間を 逆さまに辿る 静かな作業 傷ついたレコードが 同じ場所で震え 「サヨナラ」を繰り返す 独りき…
木枯らしが吹き抜ける 長い坂道 冬木立の影が 足元に長く伸びて 絡みついた別々の思い出を 振りほどくように 僕は歩き出す 寂しさだけで繋ぎ止めていた 細い糸 「さよなら」は ちぎれ風に乗…
古い暦が 静かに告げる 凍てついた空気が ふわりと緩み どこか遠くで 誰かが誰かを呼ぶ声がする 雪の下で 土が目覚め 水温(みずぬる)む 川のせせらぎ 春という名の 淡い光が マリンラン…
柔らかな髪を指先で撫でながら 僕はぼんやりと 君を見つめている 僕の腕に包まれて 甘えた声で 無邪気に笑う君 その愛おしさに 言葉が追いつかない 暦がそっと 春の兆しを告げる頃 鳥たちが…
雪解けを待つ 野原の隅で 雄雉がひとり 恋を叫んでいる その甲高い声は 私の胸の鼓動と同じ 「あなたが欲しい」 言葉にすれば 壊れそうな想いを 剥き出しのまま ぶつけたい もっと奪って 私…