家の顔となるエントランスの印象を決める

エントランスは、住宅の顔とも言える大切な場所です。毎日家族がそこを通りますし、来客時にも必ず目に付く場所です。その家の第一印象を決めるエントランスの雰囲気を左右する要素の一つが照明です。

照明は、単に空間を明るく照らすだけでなく、光の色やデザインによって、空間全体の雰囲気を大きく左右します。例えば、温かみのある光で照らされたエントランスは、訪れる人を優しく包み込むような、温かい第一印象を与えます。

一方、スタイリッシュなデザイン照明を取り入れることで、モダンで洗練された印象を作り出すことも期待できます。このように、照明は住宅の顔であるエントランスの印象に影響を与える重要な要素と考えられます。

照明でオシャレな雰囲気を演出

エントランスは家の顔となる場所であり、照明はその印象に影響を与える要素の一つです。適切な照明を選ぶことで、単に明るく照らすだけでなく、空間全体をより洗練されたオシャレな雰囲気に演出することが期待できます。

例えば、光の色温度も重要な要素です。

このように、同じエントランスでも照明の色温度によって全く異なる印象を与えることができます。

また、照明の配置によっても空間に奥行きや広がりを生み出すことができます。壁に光を当てることで陰影ができ、空間にリズムが生まれます。天井から吊るすペンダントライトや、床に置くスタンドライトなど、照明の種類によって様々な表情を演出することが可能です。

さらに、照明の明るさを調整することで、空間の雰囲気をガラリと変えられます。明るい照明は、空間を広く見せる効果があり、華やかで開放的な印象を与えます。一方、少し暗めの照明は、落ち着いたリラックスできる雰囲気を演出し、大人の隠れ家のような空間になるでしょう。

このように、エントランスの照明は、単に明るさを確保するだけでなく、空間全体の雰囲気を左右する重要な要素です。

防犯対策としての役割も

エントランスは家の出入り口であると同時に、外部からの侵入を防ぐための重要なポイントでもあります。適切な照明を設置することで、犯罪抑止効果を高めることができます。

センサーライトは、人の動きを感知して自動で点灯するため、不審者が近づくと明るく照らされ、威嚇効果を期待できます。また、明るい照明でエントランス全体を照らすことで、不審者が身を隠しにくくなり、犯罪の発生リスクを軽減できる可能性があります。

さらに、タイマー機能付きの照明を利用すれば、不在時でも在宅のように装うことができ、侵入に対する抑止効果を高めることが可能です。

このように、エントランス照明は防犯対策としても重要な役割を果たします。防犯効果を高めるためには、照明の種類や設置場所を工夫することが大切です。

玄関ドア周り

家の顔となる玄関ドア周りは、照明によって家の印象を大きく左右する場所です。そこで、玄関ドア周りの照明を選ぶ上でのポイントを紹介して行きます。

これらのポイントを踏まえて、玄関ドア周りに最適な照明を選んでみましょう。

玄関アプローチ

玄関アプローチは、門から玄関までの通路部分です。家族だけでなく、訪れる人も通る場所なので、安全性と景観の両方に配慮した照明計画が大切になります。ここでは、アプローチでの照明の選び方や設置のアイデアを紹介していきます。

アプローチの広さや形状、周囲の環境に合わせて最適な照明を選びましょう。例えば、段差がある場合は、足元を照らすフットライトが安全です。アプローチ全体を明るくしたい場合は、ダウンライトの設置も検討しましょう。

また、最近では電気代がかからず環境にも優しいソーラータイプの照明も人気です。アプローチの通路脇や植栽の足元に設置すれば、電気代を気にせずオシャレな空間を演出できます。

壁面

玄関ホールや廊下など、エントランスには壁面が多く存在します。この壁面を活かした照明テクニックを使うことで、空間により広がりを持たせたり、 奥行きを演出したりすることが可能です。

今回は、壁面を使った照明テクニックの中から代表的な３つの方法を紹介します。

間接照明には、光源が目立たず、光が拡散しやすいブラケットライトがおすすめです。ブラケットライトは、デザインも豊富なので、 家の雰囲気に合わせて選ぶことができます。

ウォールウォッシャー照明は、 壁に均一に光を当てることで、 壁の素材感や陰影を強調することができます。

また、照明の向きを調整することで、壁に陰影を作り出し、 ドラマチックな空間を演出することも可能です。

例えば、スポットライトを壁に斜めに当てることで、 壁に陰影を作り出すことができます。

このように、壁面を活かした照明テクニックを使うことで、 エントランスをよりオシャレで魅力的な空間に演出することができます。

照明の色温度で雰囲気をガラリと変える

照明の色温度の違いによって、人の感じ方は大きく変わります。照明の色温度は、数値が低いほど暖色系の色味になり、高くなるほど寒色系の色味になります。

一般的に、エントランスは住む人を迎え入れる場所であることから、温かみのある色温度の照明を選ぶと良いでしょう。一方で、スタイリッシュでモダンな雰囲気のエントランスにしたい場合は、寒色系の色温度の照明を選ぶと良いでしょう。

明るさの調整で空間の広がりを演出

エントランスの照明の明るさを調整することで、空間の広がりをコントロールすることができます。例えば、以下のように使い分けることができます。

明るい照明は、空間全体を明るく照らし、広々とした開放的な印象を与えます。一方、少し暗めの照明は、落ち着いたリラックスできる雰囲気を演出し、来訪者に安心感を与える効果も期待できます。

照明の明るさを調整する際は、周囲の環境とのバランスも考慮することが重要です。例えば、昼間は自然光を取り入れることで、照明の明るさを抑えつつも、明るく開放的な空間にすることができます。逆に、夜間は照明を少し暗めに設定することで、落ち着いた雰囲気を演出しつつも、周囲の暗さに目が慣れて安全を確保することができます。

このように、照明の明るさを調整することで、エントランスの空間をより魅力的に演出することができます。

影を活かしてドラマチックな空間を演出

照明の光だけでなく、影を意識することで、よりドラマチックで奥行きのあるエントランスを演出することができます。

例えば、スポットライトを壁に向けて設置することで、壁面に陰影が生まれ、空間にリズムが生まれます。凹凸のある壁面にすると、より陰影が強調され、独特の雰囲気を醸し出すことができます。

また、植栽がある場合は、下からライトアップすることで、葉や枝の影が壁や地面に映し出され、幻想的な雰囲気を演出できます。植栽の種類によって影の形も異なるので、さまざまな表情を楽しむことができます。

照明の角度や向きを調整することで、影の濃淡や形を変化させることができます。スポットライトを複数使用する場合には、光の向きを揃えたり、逆にばらばらにしたりすることで、異なる雰囲気を演出できます。シンプルなエントランスも、影を効果的に活用することで、印象的な空間になるでしょう。